そーれはんのう

リスクマネジメント

2018年1月23日|カテゴリー「そーれはんのう
1/22、東京都心部などで積雪が20㎝を超える4年ぶりの大雪となりました。
東京は「北の国から」状態に。
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少しの雪や台風の影響など、天候悪化で交通網がパニックになっている状況をニュースでよく見ると思います。
そんな中、私たち東京OFFICEのスタッフも、皆通勤に車を使わず電車やバスを利用しています。
そこで今回は、天候に学ぶ「リスクマネジメント」について考えてみることにしました。

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基本的に警報が出た場合、朝なら「自宅待機」、昼なら「早退」としています。
警報=国(気象庁)が「確実に大変なことになるよ」と言っている状況。
この情報を活かさないで他の何を信じればよいのでしょう。
自分の意思で運転出来る車通勤では少し違うと思いますが、自分で運転出来ない公共交通の場合には「甘い判断、遅い判断=より大きなリスク」となってしまいます。

例)電車が止まる=帰れない、超満員電車に閉じ込められる、身動きがとれない、トイレに行けない、体調不良、雰囲気が殺気だつ、携帯の電源がなくなる、下手すれば停電

自分の意思では文字通り「どうしようもない」「いかんともし難い」状況に巻き込まれてしまいます。
駅には、普段のラッシュアワー通勤とは比較にならないほど人が一気に集まるため、パニック状態で入場制限。
電車は運休・大幅遅延、相互乗り入れ中止、とにかく待っても来ない、来ても混み過ぎてて乗れない。
気の弱い人はずっと乗れない(笑)
階段で人があふれると、押され転び、その人きっかけに止まらない人間ドミノ状態に。
ホームに人があふれかえると転落。
毎朝のラッシュでも「ヒヤリハット」なのに、さらに危険極まりない「マジヤバい」状況になってしまいます。
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これらの1次災害、2次災害を避けるためには「リスクマネジメント」が必要です。
現場でいうところの「KYK=危険予知活動」。

・過去の事例に学ぶ
・リスクを想定する
・対策を考え、備える
・情報収集
・早めに判断する
・早めに動く

天候は自分ではどうしようもないけれども、スタッフや自分の身を守るために事前に考え、やれることを対策し早めに実践する。
これは、天災だけではなく何でも通じる大切な考え方だと思います。
仕事は昔と違い各自にiPhoneがあるため、つながればどこでも何とか出来るようになっています。
そのため、余計に無理は禁物です。

まさに「安全第一」

命あって物種です。
みなさま、ご安全に!(田所憲一)

伝わる言葉で伝えること

2018年1月20日|カテゴリー「そーれはんのう
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先日、アドミュージアム東京で開催中の『「思いつく」を考える展』と、木耐協2018年度全国大会(第20回記念大会)に行ってきました。

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「思いつく」を考える展~のぞいてみようアイデアの裏側~
「伝える」の最たるものが広告ではないかと最近思うのですが、広告という枠を超えて「思いつく」についてとことん考えてみようというテーマの企画展です。

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常設展示では「ニッポンの広告史」と銘打って江戸時代から昭和までの様々な広告が展示されています。

脳科学者 茂木健一郎氏が監修されたパネルでは、
脳科学から考えると意欲のある老人は最強説が展開されています
(どういうこと?!と思われた方は是非、現地に足をお運びください!)

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じっくり展示を見たかったのですが、時間の関係でそうもいかず、泣く泣くアドミュージアム東京を離れます。(プライベートでまた来ようと誓う!)
次は品川~!

木耐協全国大会では、東進ハイスクール 東進衛星予備校 現代文講師 林修氏の講演。
テーマは「伝わる」言葉と「伝える」言葉
今日は伝えるつながりだなぁ…と考えながら着席しました。

冒頭に、「僕と建築のつながりって…以前出ていた某テレビ番組くらいしかないんです!」と苦笑する林先生。
それゆえ講演内容も苦慮されたようでしたが、建築を含む不動産業と予備校業には前々から共通点があると感じていたそうです。

つまり、どこでどんな家に住みたいか(どんな学校に入りたいか)、どう住みたいのか(どう学びたいのか)。林先生は生徒に「伝える」仕事であり、我々はお客さまに「伝える」のも仕事であると。

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そして長年の予備校講師経験から、コミュニケーションは受け手の言葉を使わないと伝わらない、ということに気づいたと言います。

私は、メーカーは伝えることもまた使命であると感じています。
お客さまが知ってて選ばないのはいい。でも、知らなくて選べなかったという状況は避けてほしい。
 ですから、伝え方を変えながら「あの手この手」で発信しつづけていく必要があると思うのです。
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またこの日は、デコスと業務提携している、日本ボレイト株式会社の荒川会長とお会いすることができました。荒川会長は、木造住宅の木材を腐れや白蟻から守るために使われる「ホウ酸」を日本に広めた第一人者です。

はじめてお目にかかるので少し緊張していたのですが、大変朗らかな方でとても楽しい時間を過ごせました。

お話している途中で「ところで、僕はあれをこうしたらいいと思うんだけど、どうだろう?」というフレーズが何度か出てきたのですが、今、これを書くのに頭を整理していて気づきました!
わかりますか?
荒川会長、御年82歳!

ヤベホーム「ウェルネスZEH」商品説明会

2018年1月18日|カテゴリー「そーれはんのう
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先日、長崎のデコス標準採用工務店・ヤベホーム「ウェルネスZEH」新商品説明会へ参加しました。
「ウェルネスZEH」、これはヤベホーム施工担当のデコスドライ工法施工代理店クロダがヤベホームとともに自社仕様のZEHを考え商品化したモノ。
これを採用されたメーカー各社が、ヤベホーム社員と関連会社を含めた内部へ説明する社内勉強会です。
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ヤベホーム・矢部社長は、全国的に有名な「カーボン・オフセット経営」の工務店第一人者。
2011年にデコスが日本で初めてCFP認証取得の際、一番価値を認めてくれた方だと思います。
詳細は、事例読本に紹介させていただいてますのでご参照ください。
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会の冒頭、矢部社長からは、「ウェルネス=健幸」という概念から考えた家づくりについて説明がありました。

デコスについては、私が10分担当。
HEAT20のG2グレードで北海道仕様となっています。
めずらしくパワーポイント無し!

内容は・・・
スペックの話ではなく、お客さんへ断熱の考え方やデコスの価値をわかりやすく伝えるモノとしました。
・デコスの3大特長は、「断熱」「調湿」「吸音」
・あったかい、涼しい=快適、ヒートショック対策
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・省エネ
 ↓
・静か=安眠
 ↓
・健康
 ↓
・健幸

・HEAT20G2グレードとは?
 ↓
・くまもと型復興住宅KKNモデル2月の実体験
 ↓
・明け方15度を下まわらない外皮性能
 ↓
・Tシャツとパンツでも寒くない
などなど。
即営業トークに使える情報を提供しました(笑
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クロダ・大平社長からは、新築物件が減少する今後、ハウスメーカーと競合して生き残るために地域工務店はどう考えるべきか?という内容の話がありました。

地域工務店とZEH、これからの人と住まいの「健幸」にデコスも貢献します!(田所憲一)

続・熊本へ。

2018年1月16日|カテゴリー「そーれはんのう
1月9日。
テクノ仮設団地を後にして、こちらも被害の大きかった熊本城へ
NHKニュース等では、櫓や門など重要文化財に指定されている13の建築物全てで深刻な被害が出ていると報じていました。

駐車場に車を停めて、二の丸広場から時計回りに加藤神社まで歩きます
初めて訪れた熊本城なので、マップを見たら・・・広いんですね!!ガツガツ歩ける靴で来てよかった~

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二の丸広場から一番近い、西大手櫓門(にしおおてやぐらもん)。


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地震前の姿と比較できるように写真付きのパネルが置いてあるのですが、強固な石垣がこんなに崩れるとは・・・地震の破壊力に鳥肌がたちます。
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西大手櫓門から北へ進むと、右手に続くのが城の周囲を囲む長塀
ここも約100mに渡ってゆがんだり崩れたりしています。

春には二の丸広場でお花見をするんでしょうね。
(城内には桜の大木がたくさんあるんです!)
桜と長塀とお城が素敵なんだろうなぁ・・・と想像。

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角にあるのが戌亥櫓(いぬいやぐら)。
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戌亥櫓は櫓の下が大きく崩れていて、角石のみでかろうじて建っている状況でした。
角石を算木積にすることで強度が増すのですが、それでこの部分が持ちこたえているのかもしれませんね。

次は、加藤神社に向かって坂を登っていきます。

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境内にはご神木の楠木
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加藤神社からは宇土櫓(うとやぐら)、その奥には天守閣を望むことができます。


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宇土櫓、とても勾配が美しいですよね~高さ21mもあるそうです。
ちょっとよじ登ってみたい・・・
大きく崩れているところはないように見えますが、こちらも一部破損とのこと。
ああ、もったいない。

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天守閣も解体保存工事が進んでいます。難解な3Dパズルのごとき石垣を組み直し、熊本城全体の再建工事が終了するのには20年もかかるとか。石垣だけをとってみても元通りに復元するには相当の時間をようする難工事。事故のないように工事が進みますように。

徐々に再建されていく熊本のシンボル。またこの目で見に来られたらいいなぁと思いつつ、
毎日お城を見られる生活ってどんな感じなんだろう?と、ふと考えてみたりして。
子供のころ、親の仕事の都合で引っ越しを何回かしたので、お城のある町とか大きなお祭りのある町に生まれて育って・・・というのに憧れます。
みなさんの町はどんな町ですか?(山中樹里)

熊本へ。

2018年1月15日|カテゴリー「そーれはんのう
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2016年4月に発生した熊本地震。
特に益城町では人や建物に甚大な被害をもたらしました。
当時から社内でも現地の状況は刻々と伝えられてきましたが、私の場合、直接出向くことはできず。業務で関わっていて、もどかしさも感じてはいるものの、どこか遠い国の話のような感覚でした。
ですが今回、機会を得、一路熊本へ。

熊本空港にほど近い益城町の応急仮設住宅団地「テクノ仮設団地」
時折、雪が混じった強い風が吹いていました。


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プレハブの仮設住宅が並んだ団地内には、小さなイオンが出店され、クリーニングの無人受付機も設置されていました。

暖かい日であれば井戸端会議に人も出ていたのでしょうが、この日はさすがに見当たらず・・・そうなると無人受付機が余計寒々しく感じ、たとえ店の店員であっても人と関わりたいと感じさせます。
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このテクノ仮設団地に隣接して、モデルハウスが3棟建っています。
中でもこのKKN仕様くまもと型復興住宅『希望の家』とされたモデルハウスは、デコスファイバーが屋根・壁に充填され、耐震等級3、BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)においては星5つ。次世代省エネ基準は北海道レベルになっていました。
とはいえ、「数値より体感」がモットーの文系女子。
「北海道レベルっていったい・・・?」
さっそく突入~~~!

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玄関に入ると、中にはさらに引き戸が。
これで玄関からの冷気を遮断するんだそうです。

引き戸を開けるとすぐリビング。
おおぅ・・・
外は雪が舞うほどの気温なのに、部屋の中はエアコン1台でも暖かく、寒くて硬くなった身体がゆるむのが分かるほど。まさに身も心もほっとする家
もう一歩も外に出たくない(笑)

断熱材だけでなく、窓や間取りの相乗効果で暖かい家になるんですね。


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奥の部屋にはデコスコーナーもありました。
見て、さわって、体感して・・・が同時にできてしまうモデルハウスになっています。

従来の仮設住宅は鉄骨やプレハブであるのに対して、熊本では全仮設住宅の15%を木造に。また、仮設住宅50戸ごとに集会所「みんなの家」を建てたことは仮設住宅の新しい取り組みとなりました。

地震から1年9か月。このテクノ仮設団地でも未だ8割強の世帯が入居されています。
町にはブルーシートも目につかなくなり、平静を取り戻しつつあるように感じてしまいますが、元の生活を取り戻すのには多くの課題がありそうです。

災害はいつどこで起こるかわかりません。
国や県は公平性を重視する傾向にある中で、木造仮設の採用という仮設住宅の進化をみせた熊本の事例をモデルケースとして全国の自治体に広まって欲しいと思いました。
仮設住宅であっても、ほっとする家を。(山中樹里)
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