CFP・エコリーフ

CFPからエコリーフへ 持続可能な建築物へ貢献

 2019年7月、株式会社デコスは、建築用断熱材「デコスファイバー」にて断熱材業界で日本で初めて「エコリーフ環境ラベル」宣言取得し情報を公開しました。

 今回デコスが取得した「エコリーフ環境ラベル」は、LCA(ライフサイクルアセスメント)の手法を用いて原料から製品製造、施工までの製品ライフサイクルステージにわたる環境特性を多面的、定量的に評価し開示するもの。策定・認定された「吹込み用セルロースファイバー断熱材」PCR(製品分類別基準)に基づく算定結果に対する外部検証を受け、合格した上でタイプⅢ環境宣言(EPD・ISO14025)として情報開示を行っています。

 今回のエコリーフ環境ラベルでは、CFPの地球温暖化以外に新たに酸性化・富栄養化など多面的な環境負荷を把握し公開しました。

 「エコリーフ環境ラベル」取得建材であれば、建築物の施主や工事業者は、製品の適正な使用・廃棄・リサイクル情報、さらに化学物質の安全性に関する情報など、建材の客観的な環境情報が入手可能となり、グリーン調達のための判断材料とすることが出来ます。

 デコスでは、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け、バリューチェーン全体での環境負荷低減に取組んでいます。

l 圧倒的に低い製造エネルギー

断熱材の製造エネルギー

 デコスファイバーが⽣産段階で使⽤するエネルギーは電気のみで、他の断熱材が必要とする熱(溶解・乾燥)、⽔(洗浄・冷却)などは⼀切使⽤しません。 そのため、他の断熱材に⽐べ圧倒的に製造時のエネルギー消費量が少なくなっています。またさらに、輸送に鉄道貨物を積極的に利⽤するなど輸送時のCO₂も削減しています。


 デコスでは、これらの製品環境特性を公的な第三者が運営するプログラムのもとで証明したいという想いから2011年11月に経済産業省が推進したカーボンフットプリント(CFP)制度に参加し、排出量の検証を受け、断熱材業界で日本で初めてCFPマークを取得しました。


 その後、山口工場の他に第2工場となる関東工場を設置。世界最新鋭の製造機械導入や歩留まりの向上を果たした結果、デコスファイバー1袋あたりのCFP値は11.9㎏(山口工場)⇒10㎏(山口工場+関東工場)となり、さらなるCO₂削減に貢献しました。
 また、2019年6月エコリーフ環境ラベル取得に際し、製造段階から建設段階までを算定する中間財として再計算。現在のCFP値は、7.1㎏となっています。

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CFPマーク取得後、各所でこれら一連の取組みを積極的に発信することで建築物における環境配慮の重要性を訴えてきました。また、自社の枠を超えた川上の原材料や川下の流通や施工等にも目を向けた温室効果ガス排出量の把握にも取組んできました。
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持続可能な建築物拡大のために

  • ●マルチクライテリア(多様な環境影響領域)の環境負荷を評価・表示するエコリーフ
  • ●シングルクライテリア(温室効果ガス排出量)に特化したカーボンフットプリント
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世界の環境課題が多様化する中でより幅広い環境に対する情報を発信することの重要性が高まっていることからデコスでは2019年に新たにエコリーフ環境ラベルの取得に取組みました。

これは、CFPによる温暖化以外の酸性化や富栄養化など環境に対する様々な影響を開示・宣言する取組みです。

デコスのEPD(製品環境宣言)に関する詳しい情報はこちら

 また、ISO21930(持続可能な建築物に関する国際規格)に準拠したエコリーフ環境ラベル宣言を実施した断熱材等の建材については、米国グリーンビルディング協会が管理するLEED認証(建築物環境性能認証システム)の加点項目対象建材となります。

 デコスでは、デコスファイバーの利用を通じて建築物の持続可能性が評価されるような仕組みの構築にも取組んでいます。

見える化から減らす化へ

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デコスでは環境性能の訴求により、製品の導入拡大ひいては持続可能な建築物の拡大に向けたPRを行うためにCO₂マーケティングを推進しています。その一環として、第三者検証を経た公的な数値を根拠としたカーボン・オフセット(※)を自社・協力会社と連携して行っています。


 このカーボン・オフセット活動を通じて、建築物に使用したデコスファイバーのCO₂排出量を削減に取り組み、実質的な排出量ゼロを実現した「ゼロ・カーボン断熱材」導入を推進しています。


※カーボン・オフセット…自ら(デコスファイバー)の温室効果ガスの排出量を認識し、主体的な削減努力を行うとともに、削減が困難な部分(環境ラベル記載値)について、他の場所(熊本県や大分県日田市など各地の森林)で実現し、認証された排出削減・吸収量を用いて、その排出量の全部または一部を埋め合わせること。




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