日本の家には欠かせない調湿性

一年を通じて心地よく暮らすには

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家全体を包む断熱材に水蒸気を保ち水分を吸放出する調湿性が備わっていれば、四季を通じて室内環境を快適にすることができます。断熱材の種類によって調湿性にはどのくらい差があるのでしょうか?

断熱材による調湿性の違い

一般的に用いられている断熱材のグラスウールには、調湿性はほとんど期待できないことがわかります。また、自然素材の羊毛断熱材とセルロースファイバー断熱材は高い調湿性を有していますが、セルロースファイバーは湿気を吸う吸湿性において特に高い性能を発揮していることがわかります。

デコスドライ工法で断熱した家が梅雨時にジメジメしないという理由はここにあります。
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セルロースファイバー、調湿のしくみ

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木材と同じセルロース細胞は水分子と分子結合することにより結合水を蓄え、自由水を留め置く機能があります。この機能により、湿気を吸ってもすぐに結露することなく調湿することが出来ます。


調湿=湿度の調整

つまり、木と同じ性能を持つセルロースファイバーは、
湿気を吸って、ためて、吐くことが出来る
優れた断熱材なのです。

吸放湿のしくみ

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空気中の湿度が変化する時、結合水の結合や分離が生じることで吸放湿します。

吸湿させた壁の沈降試験

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相対湿度を35%→85%に変化させ、吸湿による重量増加でセルロースファイバーが沈降するか試験を行いましたが、一切の沈降はありませんでした。

また、実際の施工に近い状態にして、スチーマーにて1時間毎×5回×3日間現実では起こりえない程の過酷な条件で加湿を行いましたが、こちらでも一切の沈降は見られませんでした。