エコリーフ環境ラベル

エコリーフ環境ラベルとは

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 2019年7月、株式会社デコスは、 『デコスファイバー』を対象に、多様な環境負荷情報を公開・宣言する『エコリーフ環境ラベル』の宣言取得を建築用断熱材として日本で初めて行いました。これは、2011年11月のカーボンフットプリント(CFP)マーク使用許諾認定(日本初/当時)を取得時より続く一連の環境に対する株式会社デコスの情報開示の取り組みです。


 デコスが環境情報開示に取り組む背景として、『デコスファイバー』が他の断熱材と比較して、製造時のエネルギー使用量が極めて低いことや『デコスドライ工法(乾式吹込み工法)』により完全に躯体へ充填できる施工性の良さ、建築物自体の省エネルギー性の担保のしやすさ等から、その製品の環境関連情報を公的に証明することを目指したことがあります。


 デコスでは、持続可能な建築物の拡大を目指すうえで必要な環境性能情報の開示を通じて、公共建築物等の木材利用促進を目指すとともに拡大しているCASBEEやLCCM住宅、LEED対応建築物など、建築業界での温室効果ガスや各種環境負荷の把握・低減に向けた活動への貢献を目指します。デコスは施主様・工務店・建材会社など様々な利害関係者の方々と連携しながらこれらの認知度向上・意識向上に繋げていく活動を推進して参ります。

「デコスファイバー」「デコスドライ工法」とは?

デコスドライ工法

新聞紙をリサイクルした木質繊維系の建築用断熱材。
吹込み用繊維質断熱材JIS A 9523認証品。
生産段階で使用するエネルギーは電気のみ。熱(溶解・乾燥)、水(洗浄・冷却)などは一切使用しないため、そのような生産工程のある他の断熱材と比べ圧倒的に製造時のエネルギー消費量が少ない。

断熱性・調湿性・防火性・防音性など多機能な性質を持ち、認定施工代理店が施工するデコスドライ工法(乾式吹込み工法)により、断熱欠損のない付加価値の高い優れた躯体を作ることができる。現在、全国の木造住宅着工におけるシェアは1%。

公共工事等の木材利用促進(公共建築物等木材利用促進法)とは?

わが国では、人工材が資源活用可能な時期を迎える一方、木材価値の下落などにより、森林の手入れが十分に行われず、国土保全など森林の多面的機能の低下が大いに懸念されている。
本法律は、こうした状況を踏まえ、現在、木造率が低く(平成20年度7.5%床面積ベース)今後の需要が期待できる公共建築物にターゲットを絞って、国が率先して木材利用に取り組むとともに、地方公共団体や民間事業者にも国の方針に即して主体的な取り組みを促し、住宅など一般建築物への波及効果を含め、木材全体の需要を拡大することをねらいとしている。


林野庁 公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律

CASBEE(建築環境総合性能評価システム)とは?

「CASBEE」は、建築物の環境性能で評価し格付けする手法。省エネや省資源・リサイクル性能といった環境負荷削減の創面はもとより、室内の快適性や景観への配慮といった環境品質・性能の向上といった側面も含めた、建築物の環境性能を総合的に評価するシステム。


CASBEE HP

LCCM住宅(Lite Cycle Carbon Minus:ライフサイクルカーボンマイナス住宅)とは?

LCCM住宅とは、住宅の長い寿命の中で、建設時、運搬時、廃棄時においてできるだけ省CO2に取り組み、かつさらに太陽光発電などを利用した再生可能エネルギーの創出により、住宅建設時のCO2排出量も含めて生涯でのCO2収支をマイナスにする住宅として提案されたもの。


独立行政法人建築研究所 低炭素社会の先進的エコ住宅:LCCM住宅

LEED(Leadership in Energy & Environmental Design)とは?

米国発の認証制度で米国グリーンビルディング協会が管理する建築物の環境性能認証システムのことです。LEEDの認証を受けるにはグリーンビルディングとして備えるべきいくつかの必須条件を満たし、選択項目のポイントを選んで取得することが必要となります。この取得ポイントに依って認証のレベルが決められる仕組みとなっています。この中のBD+C(建物設計と建設)とID+C(インテリア設計と建設)の認証システムの選択項目の中に環境に対する情報を第三者の検証を受けるなど一定の要件を満たして開示した建材を評価する項目があります。

   

 ISO21930(持続可能な建築物に関する国際規格)に準拠したエコリーフ環境ラベル宣言を実施した断熱材等の建材については、の選択項目における加点項目対象建材となります。デコスはデコスファイバーの利用を通じて建築物の持続可能性が評価されるような仕組みの構築にも取り組んでいます。


LEEDとは(一般社団法人グリーンビルディングジャパンHP)

日本建築学会資料

カーボン・ニュートラル建築を目指した建材のあり方[PDF:11MB]
※27~30枚目(P24~P27)断熱材としてデコスCFP記事掲載あり。


今後デコスでは、木質繊維系断熱材である「デコスファイバー」が木造建築物との相性が非常に良いこと、「省CO2」「環境性能」などで高く評価される建築用断熱材であることから、これらの施策に向けたPR活動を推進して行きます。




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