そーれきくがわ
さらっとBOX
そーれきくがわ施設
そーれきくがわの施設紹介です。
そーれきくがわの敷地内には、一つの団体と二つの企業があります。団体は、以前にご紹介しました新聞紙を回収して地域通貨を発行するNPO「e小にっぽんきくがわ」です。企業は、グループの株式会社エコビルドのプレカット部門とデコスのセルロースファイバー断熱材の製造工場です。エコビルドでは、木造住宅の躯体加工を行い、その際に発生する端材を利用してペレット燃料を製造しています。
デコス工場見学の際は、ご希望頂ければプレカット、ペレット燃料もご覧いただけます。(岡川智嘉)
デコス採用お施主様との出会い
以前に紹介しました「NPO e小日本きくがわ」は、デコス山口工場がある下関市菊川町の地域団体「菊川地区まちづくり協議会」に入会しました。「NPO e小日本きくがわ」では、地域に配達された新聞紙を回収して地域通貨を発行します。地域通貨を使って地元でお買い物、回収した新聞紙はデコスでセルロースファイバー断熱材に。
先日、「菊川地区まちづくり協議会」定例部会に初めて参加し、新入会員挨拶の中で「NPO e小日本きくがわ」を紹介したところ、まだ、お名前も分からない会員の一人がデコスの商品と施工方法について補足説明を始めました。最後には、感想まで。とても詳しいのでお聞きすると、ご自宅に採用頂いた方でした。
デコスドライ工法の話で盛り上がり、調湿性能や防音の効果等を体感を交えて会員の前で話されました。本来は、私が紹介しなければならないのですが、ご自宅で体感されている方の話に聞き入ってしまいました。
色々とお聞きすると、この方は、「NPO e小日本きくがわ」の会員でほぼ毎月新聞紙を持ち込まれていることも分かりました。持ち込まれた新聞紙が地元で断熱材に生まれ変わり、そしてご自宅に戻った。まさしく、地域循環しているのです。また、他の会員から、菊川町を紹介するパンフレット「きくがわもっと知りたいMAP」の企画、編集から発行まで大変ご尽力された方と聞きました。
出会えてよかった。次回の定例部会で、菊川町のことたくさんお聞きしようと思います。そして、デコスがまちづくりにもっと関われればと思った初参加でした。(岡川智嘉)
安全大会
デコスの性能体験
デコスファイバーには、断熱性能の他に様々な優れた性能があります。工場見学では、その性能を体験いただけます。
最初に、調湿性能の比較実験です。会議室から工場に移動する際に事務所内で体験いただきます。水槽を2つ設置し、それぞれにデコスファイバーと他の断熱材が入っています。この水槽にお湯を入れたコップを入れ、水槽内の湿度を上げます。他の断熱材を入れた水槽内の湿度は98%を超えて測定不能となり水槽内面に結露が発生します。デコスファイバーの水槽は、70%前後を示し結露は発生しません。蓋を開けて手を入れると明らかな差を体験いただけます。
工場内での最初の体験は防音性能です。
防音体感ハウスは、デコスドライ工法で壁と屋根に断熱施工しています。体感ハウスの周辺では新聞紙を粉砕する工程があり100dB程の大きな音が出ています。周辺は騒音によってほとんど会話が出来ませんが、体感ハウスでは、普通に会話ができます。また、断熱施工完了直後の壁をご覧いただけます。
トーチバーナーを使った防火性能の実験をします。
見学に来られた方から「新聞紙だから燃えやすいよね。火事になったら大変。」といった疑問や質問がよくあります。これにお応えするため、実棟と同じ密度に施工した壁モデルにトーチバーナーの炎を当てます。その様子をご覧いただいたり匂いを嗅いでいただいたりします。もちろん、炎が上がったり、炭のようにくすぶり続けることもありません。
最後は、はっ水性能の試験です。
圧縮したデコスファイバーを水面に落とします。はっ水性がないと直ぐに水を吸ってばらけます。優れたはっ水性能によって、防火性能や防かび性能を半永久的に維持します。はっ水性は、調湿(吸湿と放湿)性能を妨げません。
工場見学では、製造工程はもちろん、性能の理由についても解説しながらご案内いたします。ぜひお越しください。
(岡川智嘉)