そーれきくがわ
デコスドライ工法の施工技術者への道
2022年7月12日|カテゴリー「そーれきくがわ」
本日のブログの内容はデコス山口工場でおこなっているデコスドライ工法初期施工研修について。
初期施工研修は、デコスドライ工法施工代理店に新しく加盟された時だけでなく、代理店に新しく入社された方にも下関まで来て研修を受けて頂いています。
今回参加されたのは宮崎県宮崎市の石田トーヨー住器(株)より2名。
上の写真はJCA認定試験の様子。
これに合格しないと追試、それでもダメなら認定は取得できません。
技術者として断熱に関する基本的な知識をもっておくのは当たり前。
※初期施工研修とは,,,
デコスドライ工法施工代理店の認定資格をもった断熱施工技術者を新たに育成する研修
続いて、断熱魂の講義の様子
デコスドライ工法の技術者になるには、断熱に関する知識・技術だけでなく心構えが肝心。
住宅の建築は施工者にとっては数ある工事の一つかもしれないが、お施主さんにとっては一生に一度の大事業。断熱材は家が完成したら見えなくなるからより重要です。
ここではお施主さんの夢を叶えるため、誇りをもって仕事することの大切さを学びます。
以下、断熱魂テキスト一部抜粋
デコスの断熱工事は、暖かくて、涼しくて、静かで何とも言えない居心地の良さを、お客様に提供している。ここに書ききれないほど多くのお客様に喜んでいただき、お施主様の暮らしに大いに役立っている。しかし、そのためには、知識と技術と誇りを持って、セルロースファイバーを完璧な形で施工をする技術者が必要だ。
完璧なものなど世の中には無いかもしれない。でも、少しでも完璧に近づけることはできる。デコスの施工技術者は断熱工事の専門家として、自分の知識と経験と誇りに照らし合わせて、お客様の要請に対し、時には言いにくい事を言ってでも、お施主様の快適な暮らしのために最大限答える。それがデコス断熱魂である。
施工研修はデコス山口工場内にある研修所にてシートの張り方や吹込み方法など施工に関する基礎を学びます。
研修プログラムは全て作業標準を決めています。
その標準に到達するまで指導を行います。
妥協なしの指導。
木造軸組みの住宅は柱の構造など複雑。
速さを優先にしてしまうと雑になります。それよりもまずは正確で確実な施工を目指すことが重要です。
セルロースファイバーは適正な厚みで隙間なく充填されることで性能を発揮します。
しかしその吹込みは簡単そうに見えてとても難しい。
厚みが足らない個所があれば「これじゃあ沈降する可能性があるからやり直し」
充填しすぎて厚すぎる場合は「大工さんからボードが貼れないって言われるよ」
デコスにとって施工代理店はお客様、しかし施工指導する上で妥協はしません。
これが大切。
研修所での施工研修が終われば、終わり。ではありません。
実際に建築中の家で断熱工事をおこない、デコスの指導員がチェックします。
しっかりと施工ができて、試験に合格した人だけ技術者として認められます。
以上、デコスドライ工法初期施工研修の様子でした。
(賀村祐太)
和住宅様 デコスツアー!
2022年6月17日|カテゴリー「そーれきくがわ」
安成工務店 山口支店「ネンリエ」にて、廣瀬東ブロック長より「安成工務店の営業戦略と実務」と題してご講演いただきました。
デコス山口工場では、岡川工場長に説明していただき見学しました!
セルロースファイバー断熱材の材料から製造方法まで全てお話します。
工場内に設置している、体感ハウスには感動された模様。
数値や理論は大切だけど、やっぱり体感いただくのが一番デコスの良さは伝わりますね(笑)
(賀村祐太)
JCA・デコスセミナー2022「続・脱炭素」
2022年6月14日|カテゴリー「そーれきくがわ」
2022年6月10日㈮、新聞紙をリサイクルしたセルロースファイバー断熱材メーカーの株式会社デコスは、JCA(日本セルロースファイバー断熱施工協会)と共に「続・脱炭素」をテーマとしたセミナーを開催しました!
「2050年カーボンニュートラル」に向け、「脱炭素政策」が本格的にスタート。
今回、東京大学大学院 前先生の最新講演「明るく楽しい脱炭素」をはじめ、この時代の要請により復活した「日本エコハウス大賞」主催の建築知識ビルダーズ・木藤編集長より「脱炭素時代の工務店像」についてご講演いただきました。
さらに、CSVレポート発行からの変化を踏まえ、安成工務店・安成社長を交えたトークセッションも。
厳しい建築業界、「明るく楽しい脱炭素」で生き残る策を提供したウェビナーとなりました。
講演①
東京大学大学院の准教授でJCAの顧問を務めて頂いている、前先生に「明るく楽しい脱炭素」と題してご講演いただきました。
コロナ禍・ウッドショック・ロシア軍によるウクライナ侵攻などによって、木材やエネルギー価格、電気料金、食品などさまざまなモノの値段が上がっている現状を踏まえ、脱炭素について解説。
「SDGs」「脱炭素」と聞けば大変で負担が大きいイメージを持たれる方は多い。しかしドイツでは高断熱の義務化により部材も低廉化、低所得者向けの公営住宅も断熱改修が普及しているとのこと。
また電気料金の高騰に伴い、家計を圧迫している現状と打開策を解説。
エネルギー価格の上昇と急激な円安によって、電気料金はますます値上がりすることが予測される。
一般の家庭は、それを受け入れざるを得ない。
しかし高断熱化を行うことでエアコンの使用を抑え、太陽光発電の設置によって創電することで、影響を小さくすることができる。
本当の脱炭素は生活を楽に楽しく、未来を明るくするもの。
「脱炭素」は大手ハウスメーカーではなく、地域のエネルギーと建材で家を建てる、地元の工務店こそ進めるべきではないだろうか。
講演②
建築知識ビルダーズ 木藤編集長に「脱炭素時代の工務店像」と題してご講演いただきました。
脱炭素時代と言っても、「建材価格の高騰で見積りで脱落するお客さんが続出」「インフレで生活費が圧迫され、住宅購買意欲の低下」「注文住宅は富裕層。一般消費者はリノベか建売か?」「コロナ融資の返済が始まって、それどころじゃない」というお声を聞くとのこと。
そこで木藤さんが提案されるのは、小さな家。
ここで注意するのは、「小さな家」=「狭い家」ではないこと。
いつもより10坪小さくつくり、建材価格の高騰で見積りで脱落しそうなお客さんに提案すること。
小さな家をつくる2つのコツとして、
コツ1 脱・平成間取り
コツ2 超・パッシブ性能
全国の地域工務店が建てた住宅を例に設計・性能のポイントを解説。
小さな家はエネルギー消費も少ないとのこと。
脱炭素時代の家づくりとは、「温度」と「電気代」を考えることです。
座談会 「脱炭素と建築業界とデコス」
ご講演頂いた、前先生、木藤編集長と安成工務店 安成社長の3名による座談会です。
前先生は、「昨今のエネルギー価格の上昇と電力需要の拡大について、エネルギー危機だからこそ電力の自給率を上げるべきで、住宅の太陽光発電設置の普及はその意味でも大切。ただ太陽光発電も問題はある、しかしよりマシな選択と考えるべきだろう」と述べられました。
安成社長はデコスの除湿躯体を紹介しつつ、湿度を低く抑えることは体感で大きく暑さの程度が変わってくる。デコスの家は防湿層のある家と比較して夏の湿度が10%低くなることが実験で明らかになったことを説明。
前先生は、日本の家は「夏を旨にすべし」から「冬を旨にすべし」に変わった。そしてまた「夏を旨にすべし」に考えが一巡したとのこと。
これからも日本の夏は、高温化、高湿化、さらに災害の発生と厳しいものになるため、住宅は24時間冷房と屋根・壁の耐力性の強化が必要。高湿化に対しては、デコスの調湿性で解決できるのではないかとのことです。
第23回 JCA定例総会開催!
2022年6月14日|カテゴリー「そーれきくがわ」
2020年6月10日㈮ セルロースファイバー吹込み施工の技術の確立と普及を図ることを目的とするJCA(日本セルロースファイバー断熱施工協会)は第23回JCA定例総会を開催しました。
43社51名の参加!
はじめに安成会長の開会挨拶からはじまり、議案の審議等を行いました。
JCA顧問 坂本雄三 東京大学名誉教授
JCA顧問 伊香賀俊治 慶応義塾大学教授
JCA顧問の近況報告として、東京大学名誉教授 坂本先生と慶応義塾大学教授 伊香賀俊治に現在取り組まれている研究についてお話していただきました。
またJCAテクニカルアドバイザーの住まい環境プランニング代表の古川さまにも近況報告として、問い合わせ内容・問い合わせ先の変化についてお話いただきました。
その後行われた施工代理店表彰では、
根気よく営業活動を続け標準採用工務店の増加、それに伴う断熱施工技術者の増員、出荷量の大幅な増加が認められ、株式会社ホーム建材店(宮城県)さん
熊本地震木造仮設住宅、熊本県災害公営住宅、熊本豪雨水害木造仮設住宅のデコス工事陣頭指揮をとり、期限内完成に基づく特別功労賞として 芦谷原真一さん
JCA施工監理者制度合格者として
株式会社グッドエイジング(大阪府) 庵前匡志さん
山陽木材株式会社(広島県) 米田征人さん
株式会社プラスワークス(高知県) 竹内邦倫さん
以上、1社4名の方が表彰されました。
さらに令和3年度におけるデコスファイバーの出荷量を競うデコスコンテストにおいて、
1位の株式会社マイライフオオニワ(鹿児島県)さんが表彰されました。
今後もデコス施工代理店の皆さんと切磋琢磨しながら施工技術・断熱知識の向上を目指していきます!
(賀村祐太)
5/12㈭マイライフオオニワセミナー「脱炭素と建築業界」
2022年5月13日|カテゴリー「そーれきくがわ」
2022年5月12日、鹿児島・熊本のデコスドライ工法施工代理店、(株)マイライフオオニワさん主催「脱炭素と建築業界」と題し、セミナーを開催しました。
鹿児島県内各地から多くの方にご参加いただきました。
講演①「脱炭素時代に家づくりはこう変わる」
フリーライター・編集者 大菅力
現在のエネルギー事情や木材・建材等の値上がり、世界的な脱炭素の取組み、日本人の所得水準の低下による将来的な注文住宅の着工減など、地域の工務店が抱える問題を解説。
また、価格上昇対策として木材の調達方法の見直しや、客層意識したマーケテイング方法、技術力のある工務店が取り組むべき事業として戸建てリノベーションを提案されました。
座談会 「脱炭素と建築業界とデコス」
安成社長の講演内容から大菅さんがさまざまな質問を投げかける形で進行。
大菅さんの「建築物件のCO2の数値化やデコスの調湿・除湿能力の計測、木の家が人の健康に与える影響の研究など、なぜ実験によって実証しようとするのか?」という質問に対して、「ただ事実を知りたい」と安成社長が一言。
「やはり地域の工務店が生き残るために、シミュレーションを徹底的に行いエビデンスを得ることが重要」と大菅さん。
この一連の話はとても印象深いものでした。
議論が白熱し当初の予定から30分超オーバーし終了。
まだまだ話したりない様子でしたが、、、
大庭社長をはじめ、マイライフオオニワの皆さん、大菅さん、参加者の皆さん、ありがとうございました。
(賀村祐太)
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