変化の激しい建築業界 勝ち残り戦略セミナー開催しました(オンラインセミナー)

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2023年2月27日㈪、新聞紙をリサイクルしたセルロースファイバー断熱材メーカーの株式会社デコスは、『変化の激しい建築業界 勝ち残り戦略戦略セミナー』と題して、オンラインセミナーを開催しました。

今回はYKK AP株式会社とともに断熱等性能等級6・7にあわせた外皮仕様を検討し、その結果を発表しました。

昨年新設された等級5・6・7、2025年4月から始まる省エネ基準の義務化、木材価格・資材価格の高騰など厳しい時代を迎えた住宅業界。このセミナーではそのような中でも奮闘されている工務店・設計事務所の皆様に有益な情報・今後生き残るための戦略を提供しました。

講演内容
①『防音・蓄熱・調湿効果をもつデコス』
  株式会社デコス 専務取締役 竹之内貴浩

②『断熱性能等級に対応した外皮仕様』『大手ハウスメーカーの分析と、勝ち残り戦略』
  YKK AP株式会社 原田健

③『地域工務店の勝ち残り戦略』
  株式会社安成工務店 代表取締役 安成信次
                       (敬称略)
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講演①

竹之内専務から、デコスについての説明とセルロースファイバー断熱材の特長である調湿・蓄熱・防音さらに省CO2性を解説。
断熱性能だけでない様々な性能で、住宅の快適性を上げるデコスのセルロースファイバー断熱材で他社との差別化を図ることが可能です。
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断熱性能=熱伝導率ではないよ、という話。 熱抵抗値で考えましょう。
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デコスのセルロースファイバー断熱材は水や火を使わず、電気だけで製造しています。
そのため非常に製造時のエネルギーが低い断熱材です。
商品から廃棄・リサイクルまでの過程で発生するCO2の算定も実施しているエコな断熱材です。
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講演②

YKK AP株式会社原田様から、断熱性能等級に対応した外皮仕様と大手ハウスメーカーの分析と、勝ち残り戦略についてお話いただきました。
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省エネルギー対策関連の直近の動きも解説。
省エネ基準義務化の次のステップとして基準の強化も視野に政策は動いていること。
上位等級を目標とした外皮仕様の検討も今後の勝ち残り戦略となるとのこと。
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日射取得の重要性の話。
冬にしっかり日射を得られるように南面に大きく開口部を設けると、こたつを24時間つけっぱなしにしたのと同じくらいの熱を得られるとのこと。
逆に夏は外付けブラインドなどで日射を遮蔽し、一年を通して快適な家にする計画を考えることを提案。
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講演③

地域工務店の勝ち残り戦略と題して、安成工務店が現在の自然素材住宅に至ったこれまでの歩みや変えることのない方針などを解説。
「ハウスメーカーの後追いではなく、良いデザインの家をつくる工房型工務店が注目されるとのこと。」
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これまで様々な方から受けた質問についての回答。
「一貫して自然素材住宅をつくってきたため自然と情報が入ってくるようになり、大学との研究や林産地連携を行えた」
「あるべき社会と事業の方向性を同一ベクトルとしていることから、できるべくしてできた」


今後も皆様に役立つセミナーを開催します。宜しくお願いいたします。
(賀村祐太)