IBECsセミナー登壇‼③
【質疑応答】17:15~18:00(45分)⇒ 実際は17:25~18:00(35分)
質問1:リサイクル工程でLCA評価に勘案した(評価に用いた)項目について教えて欲しい。
田所:当てはまる項目がない。
新聞紙をリサイクルしたということで、その部分をどうやって換算するのかという質問はよくいただく。
原材料調達するところからになるので、弊社の製品に算定上勘案していない。
原材料は購入しているがLCAなど計算はしていない。
質問2:ガラス繊維協会のHPに新聞古紙を再生利用したセルローズファイバーは自然に優しいイメージがあるが、管理型廃棄物に分類される。
管理型処分場では、埋立地から出る浸出液による地下水や公共水域の汚染を防止するための設備が必要となるとあるが、このあたりも計算にいれるとどうなるのか。
またこれをクリアーするアイデアはあるか。
算定にいれなくて良いルールはルールで、実際入れて計算するとどうなるのか。
田所:たしかに管理型廃棄物に分類される。
セルロースファイバーは難燃処理されており、燃やしずらい材料だ。
高温炉であれば燃やせる扱いになるが、通常管理型になる(自治体による)。
管理型になる理由は原材料にホウ酸が含まれており、水溶性なので、それが土に溶け出し土壌汚染につながる懸念があるため。
微量であれば問題ないが大量になると問題になるので、管理型という扱いになる。
汚染を防止する設備となると我々のCFP、エコリーフからの範疇から外れる。
廃棄リサイクルの段階で処分したらおしまいになる。
質問に書かれている内容はその後の工程で、引き渡した後なので我々は算定できない。
これをクリアする方法があるかはわからない。
算定に入れるルールは自分たちで決めるルールなので、全部計算して最終材までやってもいいし、我々のように中間材の扱いで終わってもよい。
各社の考え方による。
現行は2段階、製造と施工の部分しか計算してなくて7.1KgというCFPの数値となっている。
改訂前の数値は、最終材として廃棄リサイクル段階まで計算しており、その当時の数値は10㎏となっていた。
ざくっと、3㎏位増える。
それも使用維持管理を含めての話しになるので、廃棄リサイクルでプラスになる部分では詳細計算すると1.3㎏位だった。
すべてエビデンスをとっているので、計算できるが、そこまでする必要があるかどうかということで判断している。