JCA設立25周年のご報告〜確かな施工品質で未来を支える〜
「セルロースファイバー断熱材の施工技術の向上と断熱知識の研鑽」を目的としたJCA 日本セルロースファイバー断熱施工協会(事務局:デコス)は、おかげさまで設立25周年を迎えました。2000年の設立以来、セルロースファイバー断熱材の確かな施工品質を支えるために、施工技術の向上と業界の発展に尽力してまいりました。
私たちは、「高い施工品質」こそが断熱材の性能を最大限に引き出す鍵と考えています。そのため、JCAでは施工基準の確立と全国統一の施工技術研修を徹底し、正しく確実に性能を発揮する施工品質を追求しています。
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JCAの施工品質
セルロースファイバー断熱材は、断熱性能・調湿性・防音性を兼ね備えた環境に優しい素材です。その性能を最大限に発揮させるには、適切な施工が不可欠です。
特に、「デコスドライ工法」は、適切な密度で均一に充填することで断熱材の性能を最大限に引き出します。JCAでは、全国統一の技術研修を受けた施工技術者が施工することで、均一な品質を保証しています。
断熱施工技術者認定制度を設け、施工技術の標準化を推進しています。その結果、JCAの施工会員による施工は、「長期にわたって安心できる断熱性能」を提供し、住宅の省エネルギー性能や快適性向上に貢献しています。
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断熱性能の方程式
どんなに優れた断熱材でも、施工が不十分であれば性能を発揮することはできません。
JCAは、「断熱は施工が命」という信念のもと、適正な密度・均一な充填・隙間のない施工を徹底しています。確かな施工品質を保証することで、住まいの快適性と省エネ性能を支えています。
「断熱材品質 × 施工品質 = 断熱性能」の考え方を大切にし、今後も高い施工技術を維持してまいります。
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災害復興への貢献
JCAの活動は、一般住宅の施工だけにとどまりません。災害発生時には、木造応急仮設住宅の施工応援を通じて、被災地の復興を支える取り組みも行っています。
特に、2024年の能登半島地震では、「熊本モデル」の木造応急仮設住宅にJCAの施工技術が活かされ、デコスファイバーが採用されました。JCA会員が全国から集まり、厳しい環境下でも迅速かつ確実に断熱施工を行い、避難される方々の生活環境向上に貢献しました。
これまで、
• 2016年 熊本地震 木造応急仮設住宅 563戸
• 2020年 熊本豪雨災害 木造応急仮設住宅 612戸
• 2024年 能登半島地震 木造応急仮設住宅 623戸
累計1,798戸の木造応急仮設住宅にデコスファイバーが採用されています。
なお、木造応急仮設住宅に採用されたセルロースファイバー断熱材は、デコスファイバーのみとなっています。
全国からJCA会員が施工応援に駆けつけ、確かな断熱施工を通じて被災地復興に貢献しています。被災地では、「暖かく、静かで、快適な仮設住宅だった」という声が寄せられ、JCAの確かな施工品質が、人々の暮らしを支えていることを実感しました。
特に、熊本地震後の新築需要では、デコスファイバーの熊本県への出荷量が3倍に増加しました。これは、仮設住宅で体感した快適さによるものと考えられます。
今後も、JCAは災害時の施工応援を続け、断熱の力で被災地復興に貢献してまいります。
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さらなる品質向上への挑戦
25年にわたり、施工品質の向上を追求し続けてきたJCAですが、これからもその使命は変わりません。
今後も、さらなる品質向上を目指し、施工技術の継承と進化、業界全体のレベルアップに取り組んでまいります。
JCAの施工品質は、住まいの快適性と省エネ性能を支える「見えない安心」です。
これからも、JCAは正しい施工技術の普及に努め、皆さまの信頼に応えられる協会であり続けます。
(JCAの活動や最新情報については、公式サイトをご覧ください。)